- HOME
- BLOG
BLOG
2020/03/20 02:03
フィトセラピー(植物療法)とは?というお話をします。
太古の昔から、人々は病気になると身の回りの植物で自らを癒してきました。大昔はアスピリンやイブプロフェン、タミフルなどの西洋薬がないので、人々は薬草(ハーブ)や植物の花、蜜、根っこなどを使って、「体を癒やす」ことを目指していたわけです。
フィトセラピーのスペルは、Phytotherapy。Phytoはギリシャ語でPhyton(フィトン)=これは「植物」、TherapyのTherapeia(セラピア)は「治療」と共に「奉仕」を意味します。
植物と治療、奉仕、なんとなく「植物が私達になにかしてくれる」という雰囲気に近づいてきました。
植物の癒しの力を用いて、私たちが生まれながらにもっている自然治癒力に働きかけ、心身の健康を保ちながら、美しく日常を過ごすための自然療法、それがフィトセラピーです。
ハーブを使う医学(癒やし、治療)を指すだけでなく、植物の恵みを活用し育むことすべてが、フィトセラピーの範疇になります。アロマセラピー(芳香浴)や、森林療法などもフィトセラピーです。また、一方では植物を利用するだけでなく、生育させるという面から、人と植物の調和的なバランスを考えると、植樹活動などの環境保護活動も、フィトセラピーの一つなのかもしれません。
ギリシャ医学やユナニ(イスラム)医学、アーユルヴェーダや中国医学など、世界各地の伝統医学には植物が積極的に用いられてきました。このように植物の持っている力を活用することは、世界中あらゆる場所で実践されてきたという、普遍性を有しています。世界で同時多発的に「穀物を乾かして粉末状にしたものに水分を加え、温めた食べ物」=パンが生まれたように、「植物を利用した生活様式」はどの文明にも存在します。
このことは、最近の研究の成果により植物の中にフィトケミカルと総称される植物固有の成分があり、その成分が様々な健康への良好な作用をもたらしていることなどが、分かってきました。
つまり、なんとなく効いてるな、ではなく、科学的に「良いもの」が植物のなかに存在し、私達にメリットを与えてくれているのです。